かかりつけ医とは何? 主治医との違いや役割を解説
かかりつけ医と主治医それぞれの違いは?
第一回目の今回は「『かかりつけ医』って何」です。「かかりつけ医」という言葉を知らない方は少ないかと思います。その一方で「かかりつけ医とは何?」、「主治医とどう違うの?」という声も聞きます。
実は「かかりつけ医」について医師の間でも一致した定義はないのです。大雑把に言えば、「体のことで相談したいときや体の不調を感じた時に最初にかかる医師・医療機関」と考えておきましょう。ちなみに厚生労働省は
- 健康に関することを何でも相談できる
- 必要に応じて専門医を紹介してくれる
- 身近で頼りになる医師
としています。
一方「主治医」は、ある病気の治療に責任を持つ医師といったニュアンスが強くなります。風邪や高血圧で内科の診療所に通院している方は内科の医師がかかりつけ医であり内科疾患の主治医ですが、その方が骨折した場合は骨折治療についての主治医は整形外科医となるなどです。
かかりつけ医の重要な役割とは?
個人的には「かかりつけ医」には以下の点も重要と思っています。
- かかりやすさ:地理的な近さ以外にも、バリアフリー等受診のしやすさや医師との相性も含まれるでしょう。
- 様々な病気や問題に対応できる:よくある病気に広く対応し必要に応じて専門医を紹介できる。また病気だけでなくワクチン接種や健診など予防・早期発見やリハビリや介護・福祉の課題にも対応できる。
- 連携・協力に積極的:専門医との連携はもちろん、地域の介護・福祉サービスとの連携、場合によっては地域ボランティアなどとの関わりなど協調性が必要です。
- 継続して関わり続ける:子供の時には予防接種やちょっとした風邪で、働き盛りの頃は健診や生活習慣病の治療で、歳をとって体が不自由になってきたら病気の治療と共に介護などについてもアドバイスを受けたり、希望すれば人生の最期まで診てもらえれば理想でしょう。
あいち診療所野並では皆様に信頼される「かかりつけ医」を目指しています。体のことで困ることがあればご相談ください。